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2005年から始まった2度のカナダ留学から2008年夏に戻ってきました。英語・フィドル・美味しいもの・・・ささやかな日常を綴った生存確認ブログでしたが、2010年、突然結婚することになり、今や何がテーマかよくわからないブログになりました。
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先週の土曜日、新しい本を借りました。通算16冊目
小川洋子さん著「ミーナの行進」です。(小川洋子さんは「博士の愛した数式」を書いた人です)作品を読むのはこれが初めて。「基本的にしあわせな物語」だというので、安心して読み進みました。

1972年、ミュンヘンオリンピックの年に、親の事情で伯母の家族と一年だけ暮らした朋子の物語です。大きな芦屋のお屋敷、ドイツ人のおばあさん、カッコいい伯父さん、小柄な美少女の従姉のミーナ。あまりにも今までの自分と違う世界に放り込まれ、戸惑いながら馴染んでいく朋子の目線で一年間の出来事が書かれています。淡い初恋も、いつしか親友となったミーナへの気遣いも、初めてのフルコースやテーブルセッティングにどぎまぎする様子も、少女特有のポーカーフェイスな文章で淡々と進んで行くのですが、やっぱり少女特有な可愛い勘違いや、度胸を見せる場面もあったりして、自分が中学一年生の時にこんなに感性が豊かだっただろうかと思いながら読みました。

いちばんビックリしたのは、庭で飼っているペットが、犬でもネコでもなくカバなこと。そして、そのカバに乗ってミーナが学校に通っていること。でも、それが別にビックリすることではなく、ごく当たり前のこととして書かれていることです。私もカバを飼いたいなぁなんてのんびり読んでいましたが、ネットで「コビトカバ」の画像を検索してみたら、「うーん。やっぱり飼うのは無理かも・・・」という結論が出ました。

少女時代の、派手ではないけどしっかりキラキラしている物語です。
のんびりほわわんとして、優しい気持ちになれました。





 

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この映画を見かけるたびに、邦題が”キューティ”になったことを悔やむ私です。
原題は”LEGALLY BLONDE"です。”合法的に金髪”

1作目は、カナダで初めて観て、気に入って帰国後にDVD買いました。
何度見てもパワーが溢れるよい映画です。

2作目はつまらないわよ~と言ったのは、留学時代の先生エレン。
でも、まあ一応観ておこうかなと借りてみましたが、エレンが正しかった。

エルのおしゃれはグレードアップ。でも弁護士になってカッコいいかと思っていたら、何だかちょっと変てこなストーリー展開になり、1作目と同じようなサクセスストーリーではあるけれど、あまり爽快感はありませんでした・・・。エルの賢さがあまり上手に表現できていなくて・・・残念。

 
このキューティ・ブロンド3っていうのは何なんでしょうね。



 

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今年15冊目の本は、前回に続き森見登美彦氏の小説「夜は短し歩けよ乙女」でした。

(14冊目は「名前のない人」という絵本を読みました。これもまた味のある本で、ストーリー自体が実は意味不明なのですが、絵のインパクトとともに印象に残るお話でした。中に出てくるお父さんが左利きのフィドラーというのがカッコいいですね)

それはともかく。

読み始めたのが先週の日曜日、ディズニーシーの入場券を買うために並んでいた時だったので、ん?、いや、その日の朝にベッドでごろごろしながら読み始めたのか?忘れちゃったけど、毎日少しずつ、でも早いペースで読み終わりました。すいすいです。

「新釈:走れメロス」と同じく舞台は京都です。
五月の夜の木屋町辺り。真夏の古本市。学園祭。風邪が蔓延する冬至。舞台は四つですが、一貫して語られるのは、黒髪つややかな乙女に恋する先輩の可憐な恋心です。何とか彼女の視界に入りたくて、彼女と接触を持ちたくて、コツコツと努力するさまに、乙女の端くれとして涙が出そうになりました。

私は女性なので、女性の恋心は難なく理解できます。が、男性のそれは性別ゆえに遠い存在だったりします。男のひとも、好きな女性を想って眠れなくなったり、想い過ぎて熱を出したり、ふて寝をしたり、つまらないやきもちを焼いたり、それで自己嫌悪に陥ったり、急にいつもと違う色の洋服買ってみたり、流行りの曲に自分を重ねてみたり、海に向かって叫んじゃったり、妄想にふけったり、するのでしょうかねぇ。男性の方がロマンチストなんて言いますねぇ。

この本の中の先輩は、乙女に近づくためにコツコツと外堀を埋めるのに半年もかけて、挙句に「本当は惚れていないのではないか」と悩んだりするわけです。乙女はそんな気持にも気付かずに、独自の道を歩んでいます。それがまたかわいらしいのです。

「先輩がんばれ」とエールを送りながら読み進めてふと考えました。一方通行の恋心が、途中で出会って通じるのって、すごいことなのでは・・・。好きな人に好きになってもらうのって、ものすごいものすごいことなのでは・・・。自分を好きになってくれた自分の好きなひと。大切にしましょう。

文中のひとつひとつの言葉が、京都という舞台も手伝ってか一層日本らしい彩りを添えています。聞いたことない日本語が次々出てくるのですが、ほんわかした空気で物語が進むせいか、どれも大切にしたいと思う言葉ばかりです。不思議な本です。

 

 

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現在公開中の映画「シャーロック・ホームズ」を観に行きました。

私の知っているホームズなんて、ずっと前にNHKでやってたドラマか、宮崎駿の「名探偵ホームズ」くらいのもんです。実はコナン・ドイルの原作も読んだことがありません。英語の授業でやったかな・・・。いや、覚えていない。でもロンドンにあるベイカーストリートのホームズの家には行ったことあります。

で、映画ですが。
私の知っているホームズとはまったく別人でした。頭脳明晰な英国紳士、冷静沈着、ポーカーフェイスというイメージがありましたが、この映画の中のホームズは、ひたすら人間くさく、破天荒で、良くいえばおちゃめ。悪くいえば食わせ者で、大変いやな奴(関わりたくない)。

正直こんなアクション映画だと思いませんでした。鉛色のロンドンには似つかわしくないというか・・・。
でも、ロバート・ダウニーJr.はカッコいいですね。ワトソンを演じていたジュード・ロウも♪ 冒頭でふたりが顔を寄せてあおりで撮っていたシーンは大変ゴージャスでございました。

途中「天使と悪魔」みたいだな、と思ったりもしましたが、テンポが速くて面白かったです。
ラストでは、なんとなく続編があることを匂わせるように感じました。






 

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昨年の秋に公開され、気になっていた映画「サイドウェイズ」をDVDで観ました。

全編カリフォルニア州ロケ!きれいな景色と、きれいな空気に彩られた、大人の映画でした。
鈴木京香さんの美しいこと。

自分の居場所をつくるって、どういうことなんだろうと考えました。
最後に道雄(小日向文世)が出した答えは最高にカッコいいなと思いましたが。

それにしても、なんで男性は大きな決断をする前に悪あがきをしたがるんですかねぇ。
困ったもんだ。

 

 

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最近サボっていた読書ですが、本日読み終わった本を紹介いたします。
2010年通算13冊目は、森見登美彦著「新釈 走れメロス」

勧められて読んでみました。森見氏の作品は、初めて読みました。

この本は少し変わっていて、「山月記」「藪の中」「走れメロス」など、往年の名作を現代に持ち込み、ストーリーの軸は概ねそのままに、キャラクターや設定を大胆に変革し、全く新しい小説に書き換えてしまった短編集です。

原作ファンの人は怒ってるだろうなぁ・・・。なんて余計なお世話なんだろうな、と思うくらい面白かったです。といっても「山月記」と「走れメロス」くらいしか原作を読んだ覚えがないので、いつか全部読んでみたいと興味をもちました。と同時に、もしかしたら原作の方に違和感を感じてしまうかもしれないなという心配もあります。

「走れメロス」は声を上げて笑ってしまうほど。「桜の森の満開の下」は、ひんやりした夜明けに桜並木の下に佇んでいる気になり、「百物語」では背筋が凍りつつ蒸し暑い空気を感じる。ひとつひとつの物語は映像つきかと思うくらい生き生きしていました。京都行きたくなっちゃった。

ただひとつ残念なのは、ピンク色が大好きなことに今後恥じ入ってしまうかもしれない・・・と思ったことでした。誰が悪いってわけでもないのですが。うん。



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TSUTAYAのオンラインサービスを利用しています。月に4作品の980円コース。

かなり前からエントリーしておいて、やっと届いた映画「プール」のサウンドトラック。

とってもいいです。のんびりします。

もう少し暖かくなって、花粉の季節が終わったら、窓を開けて日だまりでお茶を飲みながらゆっくり聴きたいです。

小林聡美さんの「君の好きな花」。
ギター弾けたらいいなぁ・・・と思う一曲です。


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先週スカートを縫うにあたって、何かBGMが欲しいと思い、フランス映画のDVDを引っぱり出しました。

プロヴァンス物語 マルセルの夏・マルセルのお城

まじめで厳格な教師である父と、若く美しい母と、弟のポール、妹のジェルメール(シリーズ途中で誕生)と楽しく過ごしたマルセル少年の思い出をつづった名作です。

最初は、大学の時に「マルセルのお城」を演劇学のレポートのために観に行ってすっかり気に入ってしまったのがきっかけです。その後1作目のマルセルの夏をレンタルして観て、その後あまりに気に入ったのでVHSを買い、時代の流れとともにDVDを購入し、でもそんなにちょくちょく観てはいなかったのですが、先日のチョイスはこれとなりました。

映像がきれい・・・

出てくる食べ物が美味しそう・・・でもないか。でもテーブルセッティングがかわいい。

プロヴァンスの風景がすてき・・・

最後はちょっと切ないのですが、両親の愛情と、少年の成長をとても温かく描いています。探してみたのですが、現在はDVDでは売ってないみたいです。どうして!!(怒)

フランスの小説家・劇作家・映画作家であるマルセル・パニョル氏の少年時代の自伝が原作です。





 

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2月が終わろうとしていますが、気づいたら2月は本を1冊も読み切っていないことに気付きました。

挫折してしまった本は、江國香織さんの「左岸」
辻仁成さんの「右岸」と対になっているという作品で、左岸を読んだあと右岸も読もうと思って図書館で借りたのですが、厚めのハードカバー、しかも2段組み。読んでも読んでも進まない。内容は、なんというかどこまで行っても不幸がつづく。なんかつらい。読んでてつらい。

ということを、この本を教えてくれた人に話してみたら、「もういいんじゃない?最後までそんなんだし。全然幸せな内容じゃないし」と言ってくれたので、すぱっと止めました。もう返しちゃえ!!

そこで、その人が「よかったら・・・。きっと好きだと思うから・・・」と貸してくれたのは、「食堂かたつむり」。まだ半分くらいしか進んでいませんが、美味しいものが次々に出てきてとっても楽しいです。しかも、色彩が浮かんでくる描写が多くて、それもまたいいです。

3月はどれくらい読めるでしょうか。他にも読みかけのものがいくつかあるので、まずはそれをやっつけます。


映画にもなってるようですね。今度観てみよう♪

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今年11冊目の本はアガサ・クリスティの「愛の重さ」。

ミステリーが読みたくて、適当に選んで借りてきたのですが、いつまでたっても誰も殺されないし、何も盗まれないし、おかしいなぁ・・・と思っていたら、

クリスティ作品の中では数少ない純小説でした。
よく選んだもんだと自分に感心。

読みすすんでみると、結構おもしろかったのですが、ラストがいまいちでした。
後半ちょっと息切れ(と、訳者あとがきにも書いてあった)。

それでも、他にもある純小説も読んでみたくはなりました。
でもそれもしばらく先のこと。というのは・・・・。

今日から「竜馬がゆく」を読み始めました!!初・司馬遼太郎!!
「人間失格」はもうどうでもいいや・・・・。



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寝過ぎてだるかったのか、今日も読書に没頭してました。
本日のターゲットは、敬愛するさだまさし氏の小説、「アントキノイノチ」です。

ごろんと寝っ転がって3時間。
読みながらあふれる涙。
これ・・・書くのもつらかったんじゃないか?と思うほど目を背けたくなる詳細。

正しいことを正しいと言う勇気。
言えない気持ちを慮る優しさ。
どんなときも味方だと伝える愛情と強さ。

普段わかっていると思ってて意識することがない「いのちの重さ」を感じました。





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人間失格に失格したことがショックだったのでしょうか。
図書館で違う本を借りてきて1冊読んじゃいました。

その後何だかやる気が出ないので、今日もう寝ちゃおうと、ベッドに入ったのが9時前。
でも、なかなか寝付けなくて、もう1冊に目を通し始めたら・・・読破しちゃいました。

群ようこさん、2冊。
学生の頃、この方の本は片っ端から読んだものです。
思えば玉岡かおるさんのファンになったのも、群ようこさんの書評を読んだことがきっかけでした。

そんなわけで、今年の8冊目、9冊目は「二人の彼」「ミサコ、三十八歳」です。



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今年に入って7冊目の本は「ヤバい経済学」
職場の研究助手さんのすすめで読んでみました。

経済学の本っていうと、なんだか難しそうな数式が並んでいたり、わけわからない言葉で埋め尽くされているというイメージでしたが、これはさらっと読める面白い本でした。世の中に起こっていることの原因と結果、そして世間が信じていることの裏側、その真実(と思われること)が淡々とつづられています。

とはいえ、内容すべてを理解できるはずもなく、難しいところはさーっと読み進み、わかるところはじっくり、というスタイルで読みました。八百長の仕組み、ヤクの売人の経済事情、1990年代に犯罪が減少した理由、子育てについての常識と真実・・・ここらへんはわかったのですが、KKKが出てくるあたりはちょっと難しかったです

邦題のせいか、出た当初は結構話題になったようです。
私が読んだのは、増補改訂版ではないのですが、中身はそんなに変わらない・・・のか?
今、書店で新品が買えるのは、増補改訂版みたいです。




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今年の目標、5つ目の「20冊以上本を読む」。
年明け2週間で30%近く達成となりました。なんと6冊読破!
どうなっているのでしょう。見えない誰かと競っているのでしょうか?

もとい。

ついさっき読み終わった本は、玉岡かおる著「お家さん」です。
明治~大正~昭和に、神戸で財をなした鈴木商店の女主人、鈴木よねの半生を描いた物語です。最近歴史に少々興味を持ち始めた私は、物語の背景が気になって、日清戦争~日露戦争~第一次大戦への流れなど調べながら進んで行ったのですが、

おもしろい!

中でも興味を引いたのが、日清戦争後、台湾を得た日本がどうやって台湾の開発を進めて行ったのか。実は「お家さん」中には台湾開発の話自体はそんなに触れているわけではないのですが、なんとなくアンテナに引っかかってしまいました。もちろん小説も、いつも玉岡かおる作品を読む時と同じような、「早く読みたい、でも読み終わってしまうのが惜しい」という複雑な感情を持って、結局はぐんぐん進んでしまうという、異例のスピードで読み切りました。

途中、涙がうるるるとしてしまう場面も・・・そして、「かっこいい!!」男気を持った登場人物にほわぁぁぁ~となったり。ほんと、楽しませてくれる本でした。

まだハードカバーしか出てないようですが、文庫になったら手許に置いて、また読み返したいと思います。




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本日、読みかけだった2冊の本を読み終わりました。

1冊目は「続・入門社会開発 PLA:住民主体の学習と行動による開発」
開発において住民主体、住民参加はどこまで浸透したか?という問題に焦点を当てた、実務の本です。ケーススタディを二つ、続いて開発におけるパラダイムシフトの必要性を客観的に説明しています。あたりまえとされていた考え方、行動に警鐘を鳴らすとともに、人間に染み付いてしまう思い込みをはずす難しさについても書いています。

2冊目は「ムハマド・ユヌス自伝 貧困なき世界をめざす銀行家」
2006年にノーベル平和賞を受賞した、マイクロクレジットで有名なバングラデシュのグラミン銀行の創始者の自伝です。とはいえ、個人的な半生ではなく、ほとんどがマイクロクレジットの詳しい説明や発展した経緯でした。彼の個人的な半生は、マイクロクレジットなのでしょう。ここにも従来の銀行に根付く思い込み、貧しい人たちへの偏見、それをいかにはずすかという険しい道のりが描かれていました。

人間の思い込みをはずす。
ひとの考えを変える、ことは本当に本当に難しいことです。
自分が変わってみせることが、その一歩だと言われることが多いけれど、それすらも難しい。
それでも、あきらめない人々がいて、ひとつひとつ山積みの問題に挑んでゆく。

人生も、世界も、本当はとてもシンプルなものなんでしょうね。
ありえない!!と思うことでも、
「もしかしたら、そういうこともあるかもしれない」と、
柔軟性を失わずに生きてゆきたいものです。






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Profile
HN:
mariko @ 東京都
性別:
女性
趣味:
フィドル(バイオリン)、英語、最近は食育、お裁縫、お菓子も作っちゃう♪
自己紹介:
◆2005年ハリファックス、2007年バンクーバーと2度のカナダ留学を経て、カナダ・ケープブレトン島の音楽が大好きになりました。細々とですが、自分でもフィドル(バイオリン)を弾きます。

◆2010年7月、40歳で結婚。今は専業主婦をしながら日々楽しいことを探しています。

◆勉強も好きで、2006年CDA(キャリアカウンセラー)、2011年FP3級とFP2級を取得しました。知りたいことがたくさんあるので、今後も勉学に励みたいと思います。

◆映画「かもめ食堂」を見て、北欧のインテリアや小物が大好きになりました。特にmarimekkoが好きで、バッグを愛用しています。
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