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職場で隣の席の方の書棚にあった本をお借りしました。
新書なので、さくっと読めてしまいました。
「オニババ化する女たち」 三砂ちづる著
出版された当初、フェミニストのみなさんに批判され、話題になったそうです。
女性性を取り戻そう、出産を楽しもう、という著者のメッセージがストレートに入ってくる本でした。「うるさいこと言ってないで早く結婚して子供を産みなさい。それでこそ女性としての幸せな人生なんだから」
確かに、結婚適齢期と出産適齢期が一致しない人生を送る人が増えていて、新しい価値観もどんどん生まれて、親にも結婚を急かされなくなって、いったい何を信じて何を軸に考えたらいいのか・・・と悩む女性はたくさんいます。私もそのひとりです。
ただ、この本を是認するわけではありませんが、女性性について考えることは大変意味のあることかと思いました。私が周りの方と話していて時々びっくりするのは、毎日の基礎体温を測っている人があまりにも少ないことだったりします。きっと今まで体調を崩すことも無く、基礎体温測定の必要が無かったのでしょう。それ自体は、とてもいいことですが、自分の体調と心の動きを知るために毎日基礎体温をつけるのは、私はおすすめ致します。不調があって婦人科に行った時も、これを出すとたくさんの情報をもらえますしね。身体と向き合い、身体の声を聞くことは女性としてというより人間として必要なことだと思います。
『理想ばかりを追いかけても、人生は思う通りになりません。人生なんでも思い通りになるのだとしたら、「死」や「次の世代への交替」を受け入れられません。特に、結婚とか、こどもを産むとか、誰かと一緒に住むというのは、全部「思い通りにならないこと」を学ぶことなのです。それを学ぶ一番よい機会が結婚とか、子育てでしょう。』
第4章の一文です。これにも確かに大きく頷きました。最初から思い通りにならないとわかっていれば、がっかりすることもなく、裏切られた気持ちになることも無く、「こんなもんだ」と少しはゆったりかまえていられるのでしょう。自分自身でさえ思い通りにならないんだから、配偶者やこどもにそれを求めるのは酷なことです。求める自分もつらくなります。
ただ、その直前の文章に『とにかく縁があった人と、誰でもいいから結婚するというぐらいが、大事だと思います。そこで生活レベルが下がるとか、相手の顔が悪いとか、仕事が悪いとか、出身大学が悪いとか・・・・・・と言っているような余裕がある人はまあ勝手にしてちょうだい、オニババになれば、というような感じです。』とありまして、半分共感、半分幻滅という複雑な気持ちになりました。女性に限らず、高過ぎる理想を捨てれば、ずっと生き易くなるというのは納得できます。うるさいことを言わずに縁があった人とさくっと結婚してみるのもいいと思います。が、言い方があまりに乱暴で戸惑ってしまいます。これは、一度でも「結婚する」という事態が自分の身に降って来たことがある人(その後破談になろうとなるまいと)には、割とすっと理解できるかもしれないけれど、そうでない場合ちょっと反論したくなっちゃうかもしれません。
結婚し、子どもを産み、女性としての人生を生きる。これ自体に異論はありません。大賛成です。
でも、個々の事情により、言い訳じゃなく、自分ではどうすることもできない事情により、それができない人も中にはいるんです。共感するところもたくさんありますが、これを読んで深く傷つく人も、確実にいます。
◆2010年7月、40歳で結婚。今は専業主婦をしながら日々楽しいことを探しています。
◆勉強も好きで、2006年CDA(キャリアカウンセラー)、2011年FP3級とFP2級を取得しました。知りたいことがたくさんあるので、今後も勉学に励みたいと思います。
◆映画「かもめ食堂」を見て、北欧のインテリアや小物が大好きになりました。特にmarimekkoが好きで、バッグを愛用しています。
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